レンズも鏡も使わない集光型太陽電池をMITが開発!

MIT Technology Review(マサチューセッツ工科大学のテクノロジーレビュー誌)より。(翻訳ではありません。詳細は参照先でご確認ください)

太陽光から直接電気を作ることが出来る太陽電池は、ある意味理想のエネルギー源。ただし、高いコストがかかるというのがネックになっている。。。
が!MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者がとてもユニークな方法で太陽電池のコストダウンを図る技術を開発したようです。

太陽電池のコストは、光から電気を発生させる半導体の部分のコストが大きい。そこで、日本も含めてレンズや鏡を使って太陽光を集光し、なるべく小さい半導体で効率よく発電が出来るような技術開発が進められている。

しかし、レンズや鏡面を使って集光をすると、正確に焦点をあわせなくてはならないので太陽の位置を追跡してレンズや鏡面を調整させるシステムにコストがかかる。ということは、半導体以外の部分でコストアップになってしまう、ということだ。

今回、マサチューセッツ工科大学のMarc Baldo教授が開発したのは、こうした技術とは全く発想の異なる集光技術。どういうものかというと、有機染料でコーティングされた複数のガラス板を使って集光するというもの。もしかすると、石炭や石油から電力を作るのと同等のコスト競争力を太陽電池に持たせることが出来るかもしれない(!!!!!!)技術だ。

有機染料でコーティングされたグラスに太陽光が入射すると、有機染料がまずそれを吸収し、ガラス板の中にそれを放出する。それを光ファイバーが光の減衰を抑えて長距離に渡って伝送するように、ガラス板の端の方に集約して太陽電池に投入する、という理屈だ。

この技術のメリットは、レンズや鏡面を使った集光装置のように太陽位置を追跡するシステムを用意する必要がなく、屋根や窓ガラスといった場所でも集光効果を発揮出来るということだ。これならば発電に必要な半導体の大きさは格段に小さくできて、かつ余計な装置も必要ないので、劇的に太陽電池のコストを下げる可能性がある。

有機染料を集光に用いる上では、入射した光を吸収する染料が、放出した光を再び吸収してしまうというのが問題だったが、Baldo教授は自らが放出した光を吸収しない染料を用いることでこの問題をクリアした。

Baldo教授の研究チームによると、これまでの太陽電池よりも格段にコスト競争力のある、化石燃料による発電に匹敵するくらいの太陽発電が可能になるとのこと。

今後もこの研究の進展に期待したい!!

コメントをどうぞ